H.G.ウェルズ(ハーバート・ジョージ・ウェルズ(Herbert George Wells/1866年9月21日〜1946年8月13日)
イギリスの小説家・SF作家。代表作に「タイム・マシン (1896年)」、「モロー博士の島 (1896年)」、「透明人間 (1897年)」、「宇宙戦争 (1898年)」、「月世界旅行(1901年)」など。映画化もされていたり、オーソン・ウェルズのラジオドラマで物議をかもしたりもした。どれをとっても、その後現在に至るまでのSFのお手本になっている。
そんなH.G.ウェルズは、第一次世界大戦の経験から、人類の平和の為の活動を始める。「世界文化史 (The Outline of History) 1920年」、「生命の科学 (The Science of Life) 1930年」、「人間の仕事と富と幸福 (The Work,Wealth and Happiness of Mankind) 1931年」等の思想書は、そんなところに起因している。「世界史概観(A Short History of the World)1922年」は、「世界文化史」を簡略化したもの。
学校の授業では味わえない歴史の面白さに出会える。「クレオパトラにとってピラミッドは、現代人同様に古代の遺跡であった。」とか、「原始時代にも、資本主義者もいれば、アナキストもいた。」などの記述は、表面的にとらえがちな時代認識を、根本から覆してくれる。
こうした一皮めくれた時代認識は、現代の事象を理解していく上でも、ひと味違った視点を与えてもくれる。特に、多くの情報に振り回されがちな昨今においては。
◆SF関係の著作
◆映画はこんなにある! 映画の始まりから最新作まで...映画の歴史は、H.G.ウェルズと共にあった!!